今回、約1ヶ月の個展の中で、来てくれたたくさんの人たちと話すことができて、自分の中で色々な変化が起きたり、自分の写真に対してさらに客観視できる部分が多くなりました。


特に、撮る時にどういうことを意識して撮っているのかっていう質問をされることが多かった。


その中の一つで、再確認できたこと。

それは、僕の写真は盛らないっていうこと。


写真を撮られる側の人の中には、「この人に撮ってもらえば3割増しでカッコよくなるから、この人お願いしたい!」とか、「この人の写真だと2割増しで可愛くなるから。」という感じで、フォトグラファーを指名したり、オファーをしたりする人も少ないないと思います。

実際、そういう人のスキルはスゴいと思うしリスペクトしてるし、そういう人に撮ってもらいたいっていう需要があるのもよくわかります。


俺だって、誰かに自分のことを撮ってもらうなら、2割増しくらいでカッコよく撮ってもらいたい(笑)。

自分が撮る時は盛らないくせに、撮ってもらう時は盛ってほしい。

超勝手です。



では、なんで僕は自分が撮る時に盛らないか。



今回の個展で色んな人と話してる中でよく話した、自分が作品を撮る時に最も重要としていること。


それは「リアルなもの」を撮るということ。


以前のポストでも書いたことがありますが、僕はヘアメイクや衣装など、何かを足したりして作るカッコよさよりも、できるだけ削いで、残ったもので作るのが僕が求める「リアル」なカッコよさだと思っています。(あくまで「僕が求める」カッコよさの解釈です。作り込むものをディスっている訳ではまったくありません!)


だから、すっぴんがそのモデルにとって一番カッコいいと思えばそれで撮りたいし、眉毛とリップだけ塗る方がカッコいいならそれで撮りたい。

服も何も着ないのが一番カッコいいならそれを撮りたいし、裸に何か一枚羽織る方がカッコいいならそれで撮る。


作品を撮る時には、ポーズの指示などは一切しません。

指示をした瞬間から、リアルなものではなくなってしまうから。

何かをしなきゃとか、何かを作らなきゃという感情は、僕の作品には必要ないんです。


何にしても、そのモデルが一番リアルで一番カッコいい状態を撮りたいと思っています。


なので、この感覚でいると、「3割増しでカッコよくなったその3割分はリアルじゃないのではないか?」と思ってしまうのです。


だから僕は盛らないんです。


でも、その代わりと言うのは変かもしれないけど、盛らない分、モデルが持つポテンシャルを限りなく100に近いところまで持って行き、それを撮る。

今までまだ出せなかった部分や、気づかれていなかった部分を写し出すことで100を出すことを常に考えています。



どこかで見たことあるような写真になるのは嫌だし、そのモデルを知っている人が見て「いつもの感じだね。」って思われるのは絶対に嫌。


僕が撮るからには特別な写真にならないといけないし、それを撮るのが僕じゃないといけない理由がそこにあるんです。


Jesse

Artist | Art Director | Photographer
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Founder of SHELFS.co
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jessekojima.com

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