今月立て続けに3冊の本を読みました。
私の読書スイッチが久しぶりに押されたのです。
本格的な冬、寒波、スープばかり食べたくなります。
そして一杯のスープが読みかけだった本のことを思い出させました。
本のタイトルはずばり、
"消えたスープ"。
「消えた」と「出来立ての」スープ。

私は度々書店ではない場所で本と出会い購入します。
この本もこの後紹介する本の一つも以前このブログで紹介した"夏服を着た女たち"と同じDAIKANYAMA Birdにて出会い読むことになりました。
本の選び方は多くの場合が直感です。
江島玉枝さん著書 "消えたスープ"。
食はその国の文化を映す、という言葉があったようななかったような。
この本はパリに住む江島さんの実生活を元にパリでの食、生活の中で気づいたこと、起きたこと、考えさせられた事、パリの文化や人種、また外国で暮らしたからこそ見えた日本のことなどが書かれています。
旅先としてではなく暮らしの中に見えるディープなパリは素敵に感じる場面も残酷に感じる場面も様々でとても興味深く読みました。
そして、日本に暮らす私には当たり前のようになってしまっていることが外から見るとおかしいと感じることにも気づかされました。
NYへ行った時に現地に住む友人の様子を見て海外を旅先としてではなく生活拠点にすることを意識しました。
パリで生活してみたいと思う方がいたら是非この本をお勧めします。
江島さんの旦那さんはフランス人。
フランスに嫁ぐ事、国際結婚の現状もわかって面白いと思います。
同じ時に購入した
"やわらかなレタス"。
スープにレタスとなんとなく食のタイトルが続きました。
Juana de Arcoの洋服の柄がレタスに見える気がします。

とはいえ、タイトルが"やわらかなレタス"であるにもかかわらず最後の最後までレタスの話は出てきません。
しかし最後の「やわらかなレタス」についてのお話がこの一冊がどんな本だったのかという総括になっているような気がしました。
例えば同じ場所に行っても同じものを食べても私と著者の江國香織さんは異なることを見つけ思い考えを巡らせるのだと思います。違う人間なのだから当たり前です。
そう、本当は誰もがそうで一人一人の人間の頭の中はみんな違くて感受性も違くてだから世界は人それぞれ違う。
そんなことを江國さんという個性を通した世界を読み触れることで改めて気づかされました。
最後の最後に「やわらかなレタス」について読んだ時きっと「この本は江國香織さんの本だ」という感覚、わかると思います。
最後の一冊はいただいた本です。
発売中のSPUR3月号、"仕事をつくるおんな"でインタビューと文の構成をしてくださった梶山ひろみさん。
ブログでも触れましたが今回インタビューを受けて心底梶山さんはインタビューアーとして、文字を起こす人としてプロだと思ったし、梶山さんが書いている他の文章も読みたいと思いました。
そのことをご本人にお伝えしたところ、、なななんと!
著書の "しごととわたし" を送ってくださったのです。感激!

表紙には大好きな作家のよしもとばななさんや表参道ROCKETでの個展の時お世話になった井上恵さん、ケータリングで感動したことのあるTORiのオーナー岡本さん鷲巣さんと知っている方々のお名前があり読むのが楽しみで仕方ありませんでした。
先日ヘアサロンでの5時間に及ぶ施術中一気に読んでしまいました。
これは読み始める前、ヘアスタイルもビフォア。