泣いて、寝て、猫とたっぷり時間を過ごして、気付いたらコロナの波が終わり、2023年になっていた。
前の更新からいろんなことが起こり、私は今海外で生活している。
ここ最近は温度差が激しく風邪をひきそうになるけど、暑くなるとタンクトップで公園に行きサイクリングをし、寒くなるとすぐに温かい恰好をして縮こまって歩くここの人が好き。
知らない人と目が合ったときの微笑みとか、「have a nice day!」「Excellent!」「Perfect!」と会ったばかりの人と言い合うこと、友達との別れ際のハグ、そんな小さなことで精神が安定していることを感じる。
気分が落ち込むこともたくさんあるけど(今)、そういう時に散歩をしようとか、カフェでぼーっとしようとか、サンセットを見ようとか、そんな生活を送れていることに感謝。
常に生き急いでしまう性格のせいで気付けばまた頑張ってしまっていて、今日少し疲れたのでこうして日本語に触れて自分を癒している。
遠い国にきて、私に価値を見出して給料を出してくれる雇い主がいて(シフトが少なくても!)、全く違う人生を遠い国で歩んできた人達と出会って、その人達に名前を呼んでもらえる。幸せなことだと思う。
あんなに辛かった2年間も、こちらにきてしみじみと思い出せるようになった。心身共に健康になったら、自分を大切にしてやりたいことを目一杯やりたい。当時そう思った自分が報われるように、少しスピードを緩めて毎日を噛み締めなければいけないね。
昔から別れが苦手で大嫌いだ。
部活の先輩の引退や、会社での同僚の転勤、海外に来ても友達の帰国で、毎回悲しくて寂しくて泣いてしまっている。人生は出会いと別れだね、なんて言葉で消化できない感情の波が襲い掛かってしまう。何故。何故経験しなくてはいけないのか。切ないというのはこういう気持ちを言うのだろう。
過去にも海外に滞在したことはあったものの全て短期だったために、今回は周りが帰国する寂しさをいつも以上に感じる。自分で選んでこちらに来たのに、取り残されたような気持ちになる。
お互いの人生が違う時間帯で、違う土地で、遠い場所で変わらず進んでいくことに、一時的な出会いの残酷ささえ感じてしまう。
出会いが美しいことには変わらないから、出会ってくれてありがとう、と幸せな気持ちと感謝も一緒に人を送り出せるようになりたい。
いつも人に恵まれていて、助けてもらっているのに、いざというときに助けてくださいとその人たちに頼れない。
どうしても人の負担になることを避けたいと思ってしまう。甘えられない。
プライドの高さも手伝って、今こんな状況で辛いと言い出せない。こうやって自分で自分を一人ぼっちにして、寂しい辛いなんてぼやいているんです。こんな自分も少しずつ変えられたらいいのに。
今回の海外の滞在のテーマ・目標は、「自分に自信を持つこと」。
これ、実は私の人生のテーマであり目標だなとも気付いた。
私の喜びもしたいことも、躓くきっかけも、全てこれだった。
だから、自分を甘やかしつつ、でも精一杯やったという経験は持ち帰られるように毎日を生きて、自信と自己肯定感を持って日本に帰りたいと思う。
自分のキャリアについて、まだまだ不安はあるけど、前ほどの執着がなくなって少し視界が広がった気がする。
だっていつ何があるかなんて分からないし、大学卒業後にキャリアについて何もわからないくせに怖がっていた私は、今海外で生活しているなんて想像もつかなかったよね。
数年後10年後の私が今の私をどう思うかはわからないけど、今時点の私は過去の私にこう言える。
「頑張らないで、逃げていいよ。」
「好きだと思うことや気になることを、とりあえずやってみていいよ。」
こう言えるようになっただけ、成長しているのだと信じたい。
元の自分に戻らなきゃという気持ちに別れを告げてから、私は元気になったから。
