本を買いに行った時に、レジで「スカート、素敵ですね」と書店員に言われた私は、アタフタしながら「ありがとうございます、でもこれ母のなんです」と言った。
先日は、上司に「あったかそうなダウンを着てるなぁ」と言われ「アウトレットですが、あったかいです」と言った。
咄嗟の褒め言葉に戸惑ってしまい、余計な一言を加えてしまうのは、恥ずかしいのもあるけれど、なんかこう、物をホイホイ買う人に思われたくないみたいな気持ちがあるからかもしれない。私は無意識下でも人の目を気にしているのだと知る。
会社のとても好きな先輩もまた、「いいダウンだね」と言われていた。(雪国はダウンの情報交換が盛んらしい。)そうしたらその先輩は「あーこれ福袋に入ってたんすよー」と返していた。私はその返答を盗み聞いて思わず吹き出してしまった。何も気にしていないし背負ってない、身軽な感じがして、私には衝撃だった。
突然の出来事に対する言動には、その人の本質が垣間見える。いいなぁ。私も先輩みたいにのほほんと、ユーモアのある人間でいたかったなぁ。
