なんとなくずっと全部のことが怖くて
こんな寒くなってしまってまた、取り残されているような気になる
君を手に入れることも怖くて
手に入れてから失うということは
手に入れずに失うことと全く違うから
どうなりたい?って何回も自分に聞くのに
ただ怖いばかりで答えが出ないまま季節が変わった
ただ恋をしていたかった
お金や生活なんて別にして
でも全部のことが怖いという中に生活が入っていて、今の私には切り離すことができない
早く何かした方が良いと分かってはいるけど
こんなことがあってしまうと
また同じことになったらどうしようとか
入ってみないと分からないせいで飛び込む勇気もどこなら良いのかという判断基準も簡単に出てこない
もうこのまま何もできない気がする
それだけ思う
こんなとき君がいてくれたら良いのに
あの日も私のこと責めなかった
それでいい俺は何も言わん
ただそう言って横にいてくれた
私たちのことなんて誰も知らない人ばかり歩いている街の隅で
また帰りを待ちたい
いつでも連れ出すよと言ってくれた20の君と違う方法で迎えに来てくれる今の君は同じ人で、私が欲しかった答えはいつもこの人が持っている
今泣いても掬ってくれないのに
多分分かっていないのは私だった
時間は魔法ではない
時間は心に勝てなかった
止まっているのに誰も直さない駅前の大きい時計はきっかり0時で止まっていて、一体今がいつ何時なのか分からなかった
冬は嬉しいことばかりがあった季節で
きっとそれは君が生まれた季節だからだと
寒くなるたび一人で思う