ケーキには、人を幸せにする魔法のような力があると思う。夕飯を食べ終えて、家族に「ケーキあるよ」と言われたら、その日の嫌なこと全部忘れるくらいにうれしい。
しかし、ケーキを食べる時に〝飲み物問題〟にぶつかることがある。ケーキと一緒に飲む紅茶やコーヒーを淹れる時間が、待てないのだ。
あらかじめ飲み物が用意されていてあとからケーキが運ばれてくる、もしくは同時に出来上がるならいいのだけれど(だからカフェで頼むケーキセットも好き)、美味しそうなケーキを前にしてから飲み物を淹れましょう、なんて…。犬が飼い主に「待て」と言われるのはこんな気持ちだったのかと反省する。
それでも、ケーキと一緒に飲む紅茶やコーヒーが美味しいことはわかっているし、出来ることなら一緒にしたい。
私は、興味のあることに一直線で、視野が狭くなりがちだ。そしてせっかちだ。(そして食いしん坊だ。)一つじゃなくて、それらを組み合わせたほうが面白かったりしないか、目の前のことだけでいいのか、落ち着いて考えて、丁寧に取り組みたい。
その手始めとして、今年からはケーキを前に、唾を飲み込みながら、飲み物を淹れる修行をしようと思います。
