秋という季節は、今ここにあるものより、もう戻れない時間に思いを馳せることが多い。

私にとって秋はそういうものだ。



手をはなしてしまったもの、遠くにやってしまったもの。(江國さんはそう書いた)



恋の終わりを知らず、はじめての恋人にふられてわんわん泣けた、それでもまた違う人を好きになれた、恋にすべてを期待した、何も知らずに無垢だった私。


それから少しは大人になり、頑張ってもどうにもならないものもあることを覚え、それでも信じるべきものを知り、一種の諦めと冷静さを身につけてしまった今の私。


かつての無垢な自分がもはや輝かしく、美しくも見えて戻りたくなる。

あの時とは違う今だから手に入れたものも、出会えたものもあるとわかっていても、あの素直なエネルギーを取り戻せたら、金木犀の甘いにおいに誘われて、誘われるままふらふらついていけたら、と。



秋はいちばん好きなくらい本当に好きだけど、こうやってなんとなく寂しくなるから、冬がちょっと恋しい。だいぶ恋しい。



秋に彷徨うこんな気持ちは、冬には大抵忘れている。

ひとりごと

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