仕事前、水、栄養剤、鉄分補給ドリンクがセットになりつつある
夏バテ真っ最中の人間が私です、、、。
7月が終わります、みなさんはどんな月でしたか?
私は今月もありがたく仕事をたくさんさせていただいた月でもあり
お友達とご飯に行けたりと忙しない楽しい日々を送っていましたが、
私は「毎日」忙しない楽しい日々を送るのがお腹いっぱいになってしまって苦手なので、休める日は思い切り休みリラックスして、本をたくさん読むようにしていました。
今月は素敵な本を9冊読んだのですが、その中でもおすすめを2冊紹介します。
いや、、、、本当は9冊全部紹介したいのですが多分読んでると飽きると思うので2冊にしておきます💧💧
辻村深月さんの「島はぼくら」という小説を読みました。
「冴島」という瀬戸内海の小さな島に暮らしている4人の高校生を中心に
元から島に住んでいた人々、Iターンの訳ありシングルマザー、Iターンをしてきた青年など、周りの人たちも巻き込んだ日常を描いた物語です。
島には中学校までしかなく、高校がないため、4人はフェリーで本土にある高校に通っているのですが、
卒業後は大学進学等、必然的に島に残らない限りは本土に渡ることになります。
なので「島の子はいつか本土に渡る」というのを前提に子育てをされるので
17歳が家族や友達とともに過ごせる最後の年になります。
この物語は故郷を巣立つ前の4人が17歳の年のお話です。
今まで目にした小説では上京してしまう形の物語が多々あったのですが、
こちらは違っていて、むしろ地方を肯定的に書いていてこういう形の小説もあるんだな〜と感じました。
人間関係の難しさだったり自治体が生き残るための島独自のルールだったり、
地方ならではの生々しさや残酷さも描かれているのですがまたそれも良く、
多くの人たちの目線で物語を楽しませていただきました。
この物語の序盤で蕗子さんという元オリンピックの水泳選手でもあり冴島に越してきた
Iターンのシングルマザーさんがこの島に来た理由を話す場面があるのですが、
地縁血縁の残酷さが描かれており、私も共感する部分があったところです。
(ネタバレになってしまうので言いませんが、、、)
刺激的な展開はないのですが、
故郷とはなにか、人間関係とはなにかについて考えさせられる、
のんびりと人の思いをじっくり堪能できる作品です。
もう1つ好きだなと思ったのが凪良ゆうさんの「流浪の月」という本です。
以前はテレビだけの情報を鵜呑みにしていた私たちですが(少し昔私がそうでした)
インターネットの普及により情報の多様化が進み自分が手に入れた膨大な情報の取捨選択は個人の責任となりつつある世界ですが、
そんな情報過多な世の中で、結局事実と真実は違い当事者にしかわからないのだと、
他人が良かれと思って口出しをするのはその人には悪になる場合もあるんですよと、
そう思わせられる本でした。
悪意なき善意が飛び交う世の中で再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、
運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始めるお話です。
読み終わった後、どうかこの二人を世間は全力で放っておいてほしい。と願った本でした。