
春はいつも急に来て、今年も気づいたら
桜が咲いていて、どうしようもない気持ちになる
一番好きな花だけど、
春はいつもどうしようもない気持ちになって
桜がたくさん咲いていて、綺麗で、
このまま死にたくなる
私が死ぬ季節を選ぶとしたら、
間違いなく春だろうなと思う
何度も何度も同じ心の痛みだ、
ずっと知ってるから大丈夫だって
分かっているのにその度もう二度と来ないで欲しいと思っているから毎回耐えられない
でも耐えてきたから今日もここにいる
理不尽な話だ
きちんと生活していることが大丈夫な証なわけないのに そうでもしていないと世界が本当に変わってしまったと認めることになる
この部屋は静かすぎて、雨の音なんかが聞こえる
隣の家から毎日夕方香ってくる晩ごはんの
匂いに吐きそうになる
前の家は国道沿いで、ぼーっとしたってうるさくて、泣いたってうるさくて、全部かき消すほどにうるさかった
でも今泣いたってこの部屋には私と涙の音しか響かないだろうから絶対泣かない
大丈夫になったような気でいた
何も変わっていなかった
ごめんなさい、と昔の私に思う