こんばんは。
原田マハさんの「the modern」を数日かけて読みました。

先ほど読み終えたので忘れないうちに感想を書いちゃいたいと思います。
あらすじなども読まず、マティスの絵が表紙になっていたのが気になって購入しました。
買ってからこれがMoMAを中心とした短編小説集だと知りました。
現代アートに興味があって短編集大好きな私にとって最高の一冊だったのですが、その特性だけで無く内容も素晴らしかったです。
22ページくらいまで読んで抱いた感想が「この本をなんとなく買った自分、グッジョブ…」でした。
この本の持つ雰囲気に一瞬で魅了されました。
どのお話も魅力的だったのですが個人的には最初のお話が興味深かったです。3.11のことが中心になっていました。
私は東日本大地震で被災をした経験があり、美術館への愛情も深いので尚更引き込まれてしまいました。 この短編では被災していない女性が主人公でしたが、その人が被災した女性と関わっていく様子が描かれており、私にはどちらの感情も伝わってくるようでした。
芸術に関する本はいくつか読んできましたが、芸術がテーマの小説(フィクション)は初めて読んだので良い経験になりました。
原田マハさんの書き方はシンプルでサクサク読めてしまうので、気づいたら読み終えていました。もっと読んでいたかったのに、と感じました。
そしてMoMAにぜひ行かなければ、という気持ちにもなりました。個人的にヨーロッパにばかり興味がありアメリカへの関心が殆どなかったのですが、この作品を通してMoMAに行きたいという気持ちが湧き上がってきて、もはや今一番行きたい国はアメリカになりました。現代アートを取り扱う美術館の中でもトップの美術館だし、このパンデミックが終わったらきっと行きたいと思います。
良い小説に出会えて良かったなぁ。
明日からは大好きな星の王子さまを久しぶりに読み返す予定です。
それでは、また。
Salut!