コインランドリーで仕上がりを待つ
残り13分の間に今日はお話を紡ごうと思う。
寒くなってくると私は
思い出す夜がいくつかある。
薄暗い部屋、
左に座る貴方のこと。
ずっとずっと好きだった。
足が触れても避けないし、
顔が近くても私はわざと目を見て話した。
恋が何かはよくわからないけれど
あの時、たしかに恋していた。
会うたびにまた可愛くなった?って
言う貴方はずるい。
好きになんてなりたくないのに、
どんどん好きになる。
大人になったねって言われたくて
貴方に会う時は毎回背伸びしてお洒落したよ。
眼鏡が好きって言うから伊達眼鏡を買ったし、
ショートが好きって言うから髪を切った。
きっとめんどくさい女の子は嫌だろうから
もっと一緒にいたい夜もわがままは言わなかったよ。でもきっと、それが違かったんだよね。
なんでもいうことを聞いてくれる女の子、
そんな子に夢中になるわけない。
なんでもかんでも彼を中心に考える女は
正直あまりキラキラしてないように思う。
していても一時的なものが多い気がする。
彼も大好きだし、自分のやりたいこともちゃんとやる。そんな自立した女性はやっぱり魅力的だ。なんでもひとりでやるわけじゃないけど、全てを一緒にやるわけでもない。
ひとりでいても楽しい
でも一緒にいるともっと楽しいよね
っていう恋がいいな。
