思い出さないで過ごしていたことを
思い出して、心がざわつく夜
この季節も、あの日にちも、
私にとってはずっと特別だったのに
ずっと100%くれないと、
2桁になった途端に流れ込んでくる、あの横顔
耳に残る声が頭に響いて、
最後を思い返して、
心が静かにめちゃくちゃになる
同じところに、行かないで
タイミングのすべてを握っているのではないかと疑ってしまうほど、どのときも信じられないほど動揺する そのくらい、想像もしないほど上手に人生にタイミングを作られる
私はずっと願っていた
いつか私がこういう思いをしてきたこと、
してきたからこういう考えになったこと、
そう願いながら何度も何度も夜を越えたこと、
そういうことを言わなくても分かってくれる、
強くて、優しくて、大きな手が私を連れ出してくれることを
分かるよ、だなんて
そんなのもう二度と要らないから
頑張れ、じゃなくて
よく頑張った、もう頑張らなくて良い、と
そう言ってくれる人を
居ないだろう、と思いながら、
でもずっと、願ってきた
どうかお願い、と、もう消えてしまいそうな細い声で、切実に願ってきた
それが私の望む人だったら
どれだけ救われるだろうと思いながら
だけど、人生はそうはいかない