青春ってどんなものかわからないけど
あの時、確かに青春だった気がするんだ。
制服を着ていた私は確かに無敵だった。
派手なカーディガンを着て
先生に生意気な口聞いて
たまに調子に乗って怒られて。
スカートをどれだけ綺麗に
短く折るかに時間をかけていた朝
自転車でどこまでも行けると思っていた。
ウォークマンにお気に入りの曲を入れて、
2人乗りをして流行りの歌を歌って。
次の日も朝から会うのに、
夜遅くまで友達と話しているのが
楽しくて仕方なかった。
夢なんてなかったけど、
なんにでもなれると思ってた。
頭が悪くたって、先生に怒られたって、
確かにあの時、無敵だった。
他人の恋話で盛り上がって、
男の子と本気で言い争って泣いて、
好きな人からのメールの着信音を
恋愛ソングにして、
メールのRe:が増えていくのが嬉しくて。
好きな人とメールをしている時は
返信が来てないか気になって
新着メールの問い合わせを押すんだ。
「あの時はよかった」って
過去ばかりを嘆く大人になりたくない。
でも、「あの時も楽しかった」って
レモンサワーを片手に思い出を笑い合えるのも
大人の特権だと思うんだ。
10年後にも
「あの時辛いこともあったけど楽しかった」
って笑いたいな。
そのために、頑張りたいな。
