
お芝居を観てきました。
コロナ禍の中でお芝居を観ることはないだろうなぁと諦めてましたが、先月かな?チケットが運良く取れ、久々の観劇。
《あらすじ》とある共産主義国家。独裁政権が遂行した文化改革の中、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちが収容された施設があった。
強制的に集められた彼らは、政府の監視下の下、広大な荒野を耕し、農場を作り、家畜の世話をした。
過酷な生活の中で、なにより彼らを苦しめたのは、「演じる」行為を禁じられたことだった。
役者としてしか生きる術を知らない俳優たちが極限状態の中で織りなす、歴史と芸術を巡る群像劇の幕が上がる!(公式からお借りしました)
作・演出 三谷幸喜
出演 大泉洋 山本耕史 竜星涼 栗原英雄 藤井隆 濱田龍臣 小澤雄太 まりゑ 相島一之 浅野和之 辻萬長
三谷脚本演出で、そうそうたる顔ぶれ、それだけで観たいと思わせてくれますねぇ。
公式HPにはこうあります。
「感染予防策のために客席の配席と公演スケジュールを見直し、新たな公演日程が決定。
PARCO劇場再開の一歩を本作で踏み出します。
そしてコロナ禍におけるSocial Distancingという不都合を不都合に終わらせず、より豊かな演劇表現に三谷幸喜が俳優陣と共に新作を創作します。
タイトルも『大地(Social Distancing Version)』にアップデートされました。」
私はブリーゼで観たのですけど、本当にコロナ対策を徹底しており、私の左右前後には観客がいないという座席設定。これはあらかじめ知ってチケットを取ったんだけど、絶対観やすいじゃん!こんな状況でお芝居観るチャンスなんて逆に(?)ないから、そういう意味でも無茶苦茶期待してました。
思った通り、めちゃくちゃ観やすい!興業的な意味でいうと満席にできないのはとても辛いと容易に想像できますが(でも、その分なのかな?チケットはお高めでした)15列目だったけど、本当に観やすかった(ただ、劇場が少し暑かったから、扇子で斜め前方の人がずーっと仰いでて、それが目に入りイラッとしましたけど)
そして、内容はというと、皆さん芸達者だし、三谷さんだし面白くないわけがないのですが、本当に笑いに包まれるシーンがあって、面白かった。
だけど、ラストはね、ちゃんと考える余白をくれるというか、色々思うのですよ。
この時期にお芝居を観せてくださった三谷さんはじめ演者の方々、舞台に携わった方々に本当に感謝しかなかったです。
そういう気持ちが自然とラストに溢れてきて、胸が熱くなりました。
そして、観る人がいないとお芝居は成立しないというメッセージも受けとりました。観客がいてはじめて芝居は成り立つのだと。
大泉さんを舞台で初めて観たけど、テレビで観るまんまで(良い意味です)素敵だった。
浅野さん・相島さんは安定してるし、山本耕史さんのマッチョサービスも良かった。
辻萬長さんは大好きなんですけど、相変わらず良いお声で、やはり舞台人だなと思ったし。
竜星涼さんの演技も繊細で。
そして、ストーリーテラーも担っていた濱田龍臣くん!子役から綺麗に育ってますねぇ。落ち着きもあって可愛くてかっこよかったです。
そして、私は藤井隆さんに釘付け。オペラグラスは藤井さんのために持って行ったのよ(笑)。隆は最高♡ほんと好きです!
というわけで、色んな気持ちが巡る観劇でしたが、こうやって徐々に復活していくと良いなぁと思った次第です。
先陣を切った三谷さん、本当に流石です。
とにかく、ありがとう!!って言いたい。