アルバイト先に着く直前、
あまりにも暑くて空を見上げたら
高く濃い大きな雲がたくさん空にいて、
少し遅い夏の始まりがやっと来た、と思った
夏はいろんなことがある、毎年
小さないろんなことが
世界で一番好きです、と
間違いなく、世界はここだと思って
心の底から言ったとして、
でも、それでも、
私の世界はこんな小さなものなのは本当
その小さな世界の一番
なんの説得力もない
小さな一番
私の知らないところで不幸になるなら、
私の見えるところで幸せになってほしいと思う たとえ幸せにする人が私じゃないとしても
恋じゃなくても、なんでも
でも、私も私で心を焦がしたり
満たしてもらったりする
それが恋じゃなくても
でも恋じゃなくても、どうしても愛情だ
目から流れるのが涙じゃなくて血だったら
痛いと言っても簡単に分かられるのに
だけど涙は透明だから
意味を調べてくれたり、
どれだけ流しても良いと言ってもらえたりする
もうすぐ私の何もかもが決まって
きっと納得する