
『人は生まれてから
最初の10年は己のことだけを考える。
そして、
10代は家族のことを考え、
20代になると生まれた故郷のことを考える。
30代になったら日本のことを考え、
40代になったら世界のことを考えよ。』
死ぬまで学びを止めなかった偉人
佐久間象山の言葉です。
幕末の志士達に大きな影響を与えた天才学者の1人としても、有名ですよね。
象山は幼少の頃から偉才の持ち主で、
3歳の頃には易経の64卦、所謂占いの64パターン)を暗記するほどの神童ぶり。
14歳で藩儒の詩文を学び、
16歳で経書を学ぶとその後の人生に大きな影響を受けた。また、時を同じくして会田流の和算を学び、20歳の頃には、漢文100篇を自ら作り上げるほどの才気を発揮していたそうです。
言葉を大切に学びを深めた彼の哲学故の明言は今も多く残されてされており、とても魅力的なものが多く、現代に通ずるものを感じます。
最初に記した言葉も 人は、年を重ねるほど視野が広がり、利己主義から利他主義へ視点が変わっていくという象山の哲学の表し。
ただ年を取るだけではなく
常に「問題意識を持って学び続けながら」というのが、彼の人生の大前提なのです。
象山と同じ時代を生き抜いた
坂本龍馬や高杉晋作、近藤勇やな土方歳三も、日本の歴史を語る上では欠かせないほど八面六臂の働きで輝かしい功績を残されていますが、皆世界のことを考えられる歳まで、生きることはできていないのです。あれほどまでの活躍をされているのに。そう思うと、感慨深い。
今、世界中で起きている事
日本で起きている事。
霞ヶ関で起きている事。
各地方都市で起きている事。
なんとなくですが、
私は勝手に幕末の様な感覚を持っています。
時代がうねりをあげながら変わっていく感覚。
時代の境目にいる感覚。
一人一人の人間の決断の繰り返しが核となり、次の時代が作られる。
ここで、彼の好きな言葉をもう一つ。
『政治とは人で決まるものなのです。
その才を有するものが一人おりますれば、
一国の政治は一気に好転いたしましょう。』
これは、この逆も然り。
という事だと解釈しました。
一人一人が自国の未来を思い描き、
トップがそれを実現させる。
良き日本の未来へ。
そして、良き世界の未来へ。
心穏やかに♡
後藤の独り言でした。