読書が大好きだ。

大好きなのだけれど、ストーリーをしっかり覚えているものはそう多くない。家にある本を読み返すと、知っているはずのラストに驚くこともしばしば。

それはきっと読書をするなかで私は、言葉に焦点を当てて見ているからだと思う。女性作家を読むことが多いのは、ホルモンバランスの影響か、情緒が不安定になる瞬間が文章に見えてそれがエネルギーとなって伝わってくるから。

「あぁ、この言葉に出会えたからこの本を買ってよかった。」と思うことが読書で一番好きな瞬間で、今日はその一部を紹介しようと思います。

自宅で過ごす時間がきっとみなさんも多いだろうから、好きな言葉があったら読んでみてください。


「花のベッドでひるねして」よしもとばなな


"リビングのソファでよくこうしてうたた寝をして、父と母の会話が聞こえてきたものだった。特別な話ではない、なんていうことのない話。まるで波のように前に聞いたようなことをくりかえしている話、それこそが宝なのだ。"


「ハチ公の最後の恋人」吉本ばなな


"どっちが新聞を先に読むかでけんかしたり、いろいろなヒット曲が過去になっていくのをいっしょに感じたかった。あらゆる雑多なことを、いい悪いなんて言ってられない、起こったことを何もかもぐちゃぐちゃに含んだ、ひとつの宇宙を創って、いつの間にか大きく大きく流されて気づいたら世にもすてきなところにいること。そう、つまりね、そんな責任をひとつにすること。なんでこんなにすばらしいことをみんな、毎日してるのに、みんな、特別には幸せそうじゃないの?"


「TSUGUMI」吉本ばなな


"まるで刻々と姿を変える夕方の空のように、いろいろな種類の別れに満ちたこの世の中を、一つも忘れたくないと思った。"


「二十歳の原点」高野悦子


"なぐられたら殴りかえすほどの自己愛をもつこと。"


「悲しくてかっこいい人」イ・ラン


"わたしが情深くてそれと同時に冷たい理由は、人のことが大好きだけれど、彼らを好きになればなるほど彼らが消え去ってしまうという事実を受け入れがたいからだ。"


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