一本吸うだけで頭まで回っていたタールが、今では何本吸っても回ってこなくて満たされなくて何も変わらない。朝一に吸うとやる気なくなっちゃうよねって話してた頃から何ヶ月経つかな。でも私たち出逢ってまだ半年じゃん。もう一年くらい一緒にいる感覚がするよね。くっつくのが一瞬なら離れるのも一瞬よ、もうこの感情は寂しいなんてものを乗り越えて吹っ切れてしまったの、今日もあなたが遠い。



「けっこう気が合ってたよね私たち」

「冬はディズニー行こうよ、お揃いのカチューシャつけようよ」

「それカップルがすることじゃん」

「ちょっと遠出もしたいよね」

「たぶんどこ行っても楽しいもんね」

「また2人でここ来ようよ」



私たちが交わした会話に決して罪はなくて。でも決して触れることの出来なかった「私たちの関係」の話。きっとお互いがお互いにその核心に触れてほしくて、お互い触れられなかったの。名前のない私たちの関係が崩れてしまうのが怖くて。意味があると信じたかったからそのときは信じていたんだと思う。距離なんて乗り越えられると。肌には唇には簡単に触れられるのに、手を繋ぐことだってあんなに自然なのに。相手が抱える心の奥の本当の気持ちには触れられなかった。私たちは順番を間違えた。気付いていながらもこれで合っていると思いたかった。この距離を超えられる運命は私たちにはなかった。冷めるのなんて一瞬だよ。私が連絡を止めていても、あなたからの通知音が鳴ることはないもんね。そういうことでしょ、わたし察しがいいから。めんどくさい女になりたくなかった、あなたを信じることが出来なかった。全然めんどくさいなんて思わないよ、泣きたいだけ泣けばいいって君は言うだろうけど。愛をもらうばかりで疲れちゃった、たくさんもらった好きのセリフも都合の良い関係だから言えるだけ、私たちはこの関係に酔っていただけだ。気分屋でごめんね、めんどくさくてごめんね、恋愛下手でごめんね。私が欲しかったのは体じゃないの。何万回と使い古された愛してるのセリフでもない。「性行為は相手がどんな子なのか知るための手段だよ。会ったその日から俺は君のことが知りたかった」って言葉今も覚えてるよ。それ以上私を求めないで。どうせこうなるのなら、体の関係なんてもういらない。そういう行為もいらない。純粋にあなたを好きでいたかったし好きでいて欲しかった、純粋に。でも私たちから体をとってしまったらたぶん何も残らない。あなたが私を好きになることもなかったでしょ。次第に消えて行くであろう関係ならもう会わないほうがマシだよ。もうあなたと同じ煙草を吸うのもやめるし数少ない写真も消すしあなたがくれたライターも捨てる。あなたを思い出すもの全部。あなたの愛に偽りがなかったことくらい分かってる。だから苦しかった。あなたを好きになるはずじゃなかったのにあなたからの愛は本気だったから。出逢うべくして出逢った運命だった。君は真っ直ぐだった。嘘をつけない人だった。寝てしまうのはいつも君が先だった。暑いのが嫌いで冬が好きだった。頭のいい人だった。お酒が好きで得意だった。手のひらを合わせると私の手は子供みたいに小さく見えた。手を繋いでくるのはいつも君からだった。高いところが苦手で、でも何も言わずに私についてきてた。何でも知ってる人だった。唯一、私をちゃんづけで呼んでた。








もう、 私と出逢っていなかった人生を生きなよ。

      
        感情の記録|私たちの未来

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