私の料理のベースは、その殆どが祖母に教わったものです。


両親共働き、3世代同居の家庭で育った私の幼少期は、祖母がいつでも一番近くに居てくれました。

いい歳の大人になった今でも、おばあちゃん子。

これは一生変わりません。




祖母の料理で代表的なものは、


かつお出汁で作るカレー

キャベツとハムのシンプル炒飯

りんごの入ったポテトサラダ


料理上手な祖母のレパートリーは他にも沢山ありますが、

頻繁に作ってもらっていて特に大好きだったのはこの3品。

どれも美味しくて優しくて、いつでも鮮明に味を想起できます。



兄も祖母のカレーと炒飯には思い入れがあるようで、

前回会った時にもその話題になり、何とも言えずノスタルジックな気持ちに浸ったのでした。




大正15年生まれの祖母。

年齢相応の認知症状や筋力低下は見られるものの、まだまだ元気でいてくれます。


久しぶりに会うと名前は思い出せないけれど、

『声も雰囲気もずっと変わらないね、誰なのかわかるよ』

と言って私の手を握り、昔と変わらないおばあちゃんの表情を向けてくれます。



重篤な疾患も無く元気でいてくれる祖母だけど、

もう何年も前からお料理は出来なくて。


おばあちゃんのカレーを最後に食べたのはいつだったんだろうと、時折ふいに考えます。



10年も前ではないとは思うけれど、でも覚えていない。

盛り付けてくれたのは、いつものように青いお花柄のお皿だったのかな。

その時に私は『美味しいね』としっかり伝えていたのだろうか。


その時のことは全然思い出せないのですが、

もしもこれが最後だと分かっていたら、私はどんな風に一口一口を味わったのだろうと考えると、目頭が熱くなります。




いつも当たり前のようにそばに居てくれる事柄・人、

どんなものにも言えることですが、

ひょっとしたら今日この瞬間を最後に、もう二度と触れることが出来ないかもしれません。


生きていると、

いつどんなことがあるか分からない、

と折々で考えさせられますが、


『これが最後かもしれない』と常に思いながら全てのことを成すのは、なかなか出来ることではありませんよね。



それでも、

ありがとうとか、嬉しいとか、美味しいとか、大好きとか、

そう言った大切な気持ちは、いつが最後になってもいいように照れず惜しまず言葉にして伝えていきたいです。



お料理と一緒に、

祖母が深く心に刻んでくれた大切なこと。


まだまだおばあちゃんには教えて貰いたいことが山程です^ ^

■ Tokyo/Japan
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■ 日々の考え事をふんわりと写真に乗せて綴っています

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