
私はずっと心霊番組が怖かった。
毎年夏は心霊系の番組CMが流れるから、あまりテレビをつけずに過ごしてきた。
だけど先日Twitterで「北海道の人は気候の関係でゴキブリをあまり見たことがないため、商業用のゴキブリ駆除CMがテレビで流れない。だからゴキブリを怖がらない傾向にある」という意図のツイートが流れてきた。
私はゴキブリ含め虫も大嫌いだ。
正直、幽霊より怖いかもしれない。
とくに私が暮らしてきた関東地域は夏場、害虫駆除のテレビCMがこれでもかと流れた。
これは刷り込み効果の一種だと思うし、ホラーも同じ原理で怖いと感じるのだと思った。
人間には「怖いもの見たさ」という本能があると知人の臨床心理士が言っていた。
例えばSNSやインターネットの掲示板で自分の悪口が書かれていたとして、でもそれを見なければ傷つかないけど、どうしても見てしまう。
浮気を疑っているわけでもないのに恋人の携帯電話を覗きたくなってしまう。
それが「怖いもの見たさ」だと言う。
害虫駆除のCMと同じで、私たちが「幽霊」や「心霊現象」に敏感なのも夏場になると連日流れる心霊系CMが原因だと思う。
これは人間の心理を上手く商業化した刷り込み効果じゃない?
本当にあった怖い話は再現VTRより絶対CMの方!
刷り込み効果と言えば、
「シミ・そばかすを消す」
「脱毛して綺麗な肌へ」
「ダイエットをしてモデル体型に」
「女の子はピンク、男の子はブルー」
など、日本には根強い刷り込み文化(あえて効果と言わない)があると思う。
シミ・そばかすは(健康的なものであれば)消さないでいいと思うし、
脱毛しなくても綺麗じゃない肌なんてないと思うし、
ダイエット(減量)をして痩せたからと言って全ての人がモデルに向いている体型ではないと思う。
あと、私は女だけどブルーの方が好きだ。
こういう刷り込み効果がテレビメディアなど多くの人の目に止まる媒体で長く続くと、それが当たり前になり、文化に変化していくと思う。
だけど必ずしもこの「刷り込み効果」は私たちにネガティブな影響を与えているわけでもないのだ!
子宮がん検診のCMはたまに流れると「行かなきゃ!」って再確認できるし、私はストックフォトのモデルをしているから、プラスサイズやボディポジティブな写真が増えればたくさんの人に影響を与えられると信じてる。
だから、刷り込み効果が悪いとは思わない。(ゴキブリ怖いし幽霊怖いから商業としては大成功!)
でもね、もうちょっと時代に順応してほしいなって思います。