毎朝同じ車両に乗っていた同じ制服を着た君
君はいつも本を読んでいた
学科が違うから学校では会うことは1度もなくて
名前も知らないただ同じ制服を着た同じ学校の君
いつからかそんな君の存在が気になっていた
いつから君とお話するようになったんだっけ
あの日一緒に帰ったこと覚えてるかな
あの日一緒に学校をサボった日のこと覚えてる?
寒かったあの日暖かいコーヒーを渡してくれて、
公園のベンチでお喋りしたね
高2の冬学校を辞めて東京に行ってしまった君は
学校を辞める前日に私に話があると言って
夢を叶えるために東京に行くことを伝えてくれたね
悲しくて、仕方なかった、
でもね、それと同時に私にだけ伝えてくれたことが嬉しかった。
あの日君は学校に行くつもりなかったのに
嘘をついてついてきてくれたね、気づいてたよ。
ありがとう。
大学生になって上京して久しぶりに会った君は
あのころと変わらず優しくて。
あのころと同じようにふわっとした笑顔で
その時にやっと気づいたんだ、
君のことが好きだったことに。
