
わーい金曜日。
今夜は久しぶりにラブな友人に会えそうなので、リップを塗りなおしたりしている。明日も女性と会う約束があるので嬉しい。
女性と会う時の方が、なんとなく身だしなみに気を付けたりするのはなんでだろ~。
まあそれはさておき。
今日のタイトルは、読んだ本の一節。
村上春樹の作品はあまり好まないんだけど(文章が高尚すぎるのかもしれない)(そもそも男性作家の文章の表現があまり得意ではない…純文学はまた別として!)、ずいぶん前に買ったので読み切ろうかなと思って。
それで、今日読み終えたのだけど、なかなか結構面白かったんだなこれが。
だからといって物語が理解できたというわけではないのだけど。
そもそも作中で「理解というものは、常に誤解の総体に過ぎない」と書かれていて、私は結構笑ってしまった。まぁ、ほんとうにもうその通りだよなぁ。
あと、「わたしたちは素敵な旅の連れであったけれど、結局はそれぞれの軌道を描く孤独な金属の塊に過ぎなかった」という箇所。この言葉にこのタイミングで出会えてよかったなと。
というのも、きっと二カ月前の私がこの部分を読んでも、きっとピンとすら来なかっただろうから。半年以上本棚の中にほったらかしていた意味があったんだと思う。
作品の中で伝えたいことではなかったのかもしれないのだけど
ひとりの人間と人間である以上、どれだけ相手のことを知ったとしても、完璧な理解というのは「あちら側」と「こちら側」を繋げることと同じくらい不可能なことなのだなぁ、そりゃそうだよなぁって。
ただ、みんな衛星と同じでそれぞれの軌道を回り続けることしかできないことを登場人物は悲しんでいたのかもしれないけど、わたしは束の間でも軌道の上で出会うことができればそれはとても幸せなんじゃないかなぁって考えたりもした。
読んだのは、「スプートニクの恋人」です。何年後かに読み返したら、また違う感想になりそうだなぁ。読んだ人の感想も聞きたいな。