全部遠い昔のことにしてしまう 記憶の奥に閉じ込めて、なかったことにしてしまう 毎回 

頭の中でなかったことにすると、本当になかったことみたいに思えてくる 今までもそうやって進んできた それは間違っているのかもしれない でも、間違っていてもそうするほうが私は生きやすい 計画を立てられないから旅行に行けない 地図が読めないから遠くへ行けない なのに初めてこんなに計画を立てている また東京に行く ひとりで 時間がないから出来ることを早くしたい 何も分からないとずっと心配していないといけないから落ち着かない 心配が確信に変わるとさらに心配になる 反対だと安堵 一度考えてしまうと戻られない 戻っては進んで、とはしたくない




夏、一週間だけ帰ることにした

ずっと二ヶ月まるまる帰っていたのでみんなが驚いていた あんなに帰っていたほうがおかしかった きっともうあんなに帰らないと思う 小さいところだと、そこでの生き方みたいなのがあって、それがずっと鬱陶しかった 合わなかった だからいつも遠くへ行きたがった 親も分かっていたので止められたことなど一度もなかった 次どこに住むかずっと考えていて、少し、決めた 海を手放すかもしれない 二年契約のこの家を引っ越したいとも考えている 結局高校のときの大好きな友達が来てくれるだけで、それ以外はこの部屋に来る人など全く居なかった ひとり暮らしなのに揚げ物をしてしまって、跳ねた油で火傷した腕の跡が残ってしまった 自分のために自分でつけてしまった傷 なんか嫌だった もう大学生は十分だ 自由な時間があることだけが良い そのおかげで大好きな人たちの大好きな音楽をたくさん聞きに行ける また今日バイトが終わって電車に乗って、降りて、駅を出て家に帰ろうとすると雨が降り出した 本当にいつもいつも私の上に降る この街で出会った人など、一人も居なかった 男の人と一度も遊んだり、ご飯に行ったりしていない これからもしないと思うけれど、あの街にももう甘えない 全部本当ははじめからなかったもの 生活から消してしまうと、なんの違和感もなかった 元に戻った、と思った ライン作り変えたいな〜ってずっと思っている 面倒で結局していないけれど 




あのひとが言ってくれたこと、あの子が言わなかったこと、あの人がくれた下手な愛情、あの子が見ていたもの、日が昇る瞬間、星を翳した光、隙間から見えた島、濃い色の夜桜、霧だらけの道路、風の強い海、反射するピンクのオレンジ、何も、何も忘れない 忘れないけれど、もう思い出さない 本当に本当に色んなことがあった なかったことにするにはあまりにも色んなことだらけ でも、はじめからなかったもの そう思う そう思って奥へ奥へ戻す それが、辛くないから私も大人になってしまった 一番変わってしまったのは自分かもしれないと本当は少し思う




髪の色が変わってしまっても、

住む場所が変わってしまっても、

歩く速さが変わってしまっても、

あの歌を聞くときの心が変わってしまっても、



あの場所を通らなくなってしまっても、

あの映画で涙が出なくなってしまっても、

あの手紙を思い出せなくなってしまっても、



それでも、




あの文字は消えないし、あの海はここにあるし、あの歌は変わらないし、あの道はあのまま




ちゃんと思い出に自分も置いていく



とても大きな恋だったと思っていた

でも、なかったことにしてしまうと

とても大きな恋だったのかもしれない、とぼんやりと思い、本当にそうだった?と考える




もっと大きな恋をする

これから




いつも夏にいろんなことが起きる

だから夏は疲れる

でも少しずつ好きになれているのは、

自分で決められるようになってきたからかも




みんなみんな、元気で、と思う



私はもっと、元気に頑張る



今日はもう寝ようと思う

Weathering with you

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