
このサラダには、
並々ならぬ思い入れがあって。
というか、思い出。
思い入れがあるのは、おそらくレシピを考案した栗原はるみさんであろう。
ゆとりの空間で働いていた当時、本人やしんぺいさんから何度もダメ出しを食らって、何が違うんだろうと頭を悩ませたっけ。
信じられないかもしれないけど、一日中人参を切る練習をしたこともあったし、休みの日も帰宅後もひたすら人参を切り続けたこともあった。
上手いか下手かは別として、おそらく練習量だけは誰にも負けない自信がある。
練習量だけは…
そんなに、毎日毎日人参ばっかり切ったり、うさぎのように人参ばかり食べたらトラウマになりそうだけど、今もこうして定期的に、しかも自分のために作るのは、おそらく自分自身にも思い入れがあるからだと思う。
素材の切り方で食感も味も変わるというのを身をもって理解できた大きな出来事。
なので、野菜の切り方が雑なお惣菜を見るととても悲しい気持ちになるし、料理への向き合い方へのバロメーターにもなる。
当時、実家ででてきた、きんぴらごぼうの切り方が美しすぎて震えたのを覚えている。
その時までなんてこともなく口にしていたきんぴらごぼうが、はるみさんの切り方と同じで驚愕した。
母は栗原はるみさんの書籍など一冊も持っていないのに、作る工程や切り方がほぼ同じだというのも驚いた。
やはり、切り方に料理の土台があるのだなと確信した出来事だった。
そういうわけで、
この人参のサラダを作る際は人参は3mmで。
切るときは慎重に。
お試しあれ。

人参とツナのサラダ▽▽▽
_材料_
*人参 230g
*にんにくみじんじり 一片
*玉ねぎみじん切り 10g
*オリーブオイル 大さじ1
*ツナ 80g
*白ワインビネガー 大さじ1
*レモン汁 大さじ1
*粒マスタード 大さじ1
*薄口醤油 小さじ1/2
*ブラックペッパー お好みで
_作り方_
①人参を3mmの細切りにする
②耐熱ボウルに人参、にんにく、玉ねぎ、オリーブオイルを入れふんわりラップしてレンジで2分加熱する。
③レモン汁、白ワインビネガー、粒マスタード、薄口醤油を入れ、お好みでブラックペッパーを振ったら完成。