かつてプレス屋、プレスライダーと言われた仕事があるそうです。通信技術が今日ほど発達していなかった1960〜70年代ごろ、新聞社にいち早く原稿や写真、フィルムを現場から届けるためのバイクの運び屋だったとか。
いまや市場で高額取引されるいわゆる旧車が、バリバリの現役だったわけですね。国産四気筒の大型バイクで、プレスライダーさん達はその機動性を生かして都心を縦横無尽にぶっ飛ばしまくっていたそうです。

そんな一昔前の話に、妙な感動を覚えてしまい、自分のバイクにはプレス屋風の風防を付けています。まあ自分もDAY OFF JOURNALを名乗ってプレスっぽいことしてるし、形から入らないとね、ということで。
ただ、彼等との決定的な違いは時間に追われてない、スピードを出さないってところでしょう。別に急いでないし。バイク、スケート、たまに自転車にライドして、たらたら流しているのが自分には合ってるんだと思います。偉そうに店だプレスだなんだなんていっても所詮は休日のお遊びですし。ゆるく、楽しく、だらしなくがモットーなので、まさにそれくらいの「ノリ」がちょうどいいんですね。
こうやって現代に生きる無気力事務員さんは、休日になるとこれまた無気力プレスライダーになるのでしたとさ。
了