ミスiD2019 では、『クリエイティブは最高に優雅な復讐である賞』を獲得。
複数メンバーでの活動している雨乃水面の、知られざる一面を探った。

――あおぴさんは普段はどんなことをしているんですか?
デザインの専門学校でグラフィックとWEBデザインを勉強しながら、作品撮りの被写体とかをしています。高校を卒業したあと1年間ニートをして、そのあと2年間日本料理の専門学校へ行って調理し免許を取ったんですけど、今はまた学校に入り直しました。
――調理師免許持ってるんですね。
一応。最初は大学受験をしようとしていたんですけど、その時期いろいろ病んだりしてニートになって。そのとき親に調理の専門学校を勧められたんです。「大学じゃなくてもいいんじゃないの?」って。
もともと料理とかお菓子作りが好きだったので向いているんじゃないかってことで。それで、調理の学校に進んで、そこを出たあとは1年間その学校で先生のアシスタントとして働いたりもしていたんですけど…。
――料理の道には進まなかったんですね。
飲食店は土日休みがとれないからそれは嫌だなと思って。コスプレがすごい好きでポートレートとかもやっているんですけど、その日程を考えると土日が休みじゃないと動けなくなるので困るんです。
――レイヤーなんですか?
そうです。最近は学校の課題に追われちゃってなかなか思うように活動できていないですけど。
コスプレってその日だけじゃないんです。衣装とかウィッグとか全部自分でそろえなきゃいけないから、結構準備に時間がかかるんですよ。やりたいキャラがちょっとマイナーだったりすると衣装も売っていないから作らなきゃいけなかったりもするし。

――あおぴさんはどんな人なんですか?
人見知りでコミュ障です。相手がどんな人か判断するために最初に悪態ついたり毒を吐いちゃったりします。
――初対面でいきなりですか?
あっ、ちがいます。対面でそんなこと言えないです。ツイッターとかSNS上での話です(笑)。
たとえば、ツイッターのフォロワーとかでリプを送ってきたら、最初から優しいリプは返さないっていう話です。それで怒っちゃったりする人もいるんですよ。「オマエ何様なんだよ」とか「そんな人だったんですか」とか。それでブロックされちゃうこともあるんですけど、それはそれでいいんです。そういう感じで交流を持つ人を最初に厳選しているんです。
――かつて何か嫌な目にあったとか?
そういうことでもないんですけど、ノーと言えない傾向がすごくあるので関わる人に気をつけているんです。
ちょっとでも関わりを持つと相手に対して冷たい態度を取ったりできないから。なるべく最初にガードは固くして変な人を遠ざけておきたいというか…。
拒絶できないんですよ。小さい頃からそうなんです。クラスでハブられている子が近寄ってきたらシカトできないような。
――優しいのかな。
違うんです。ただ拒絶できないってだけなんです。
別に仲良くしたいとか、かわいそうだから一緒にいてあげようとか、そんなことを思っているわけじゃないんですよ。