恋が時間を忘れるように時間が恋を忘れるもので、

樹君とそんな事があったそれからというものタイミングよく仕事が急激に忙しくなった。



たぶん、自ら忙しくしていたのだと思うけれど

ハードスケジュールこなし、

気づけば薫さんの事も考える時間も減っていき、

彼に出会う前の日常を取り戻していた。


その頃には薫さんの連絡先も消し、

もう頭に出てくる事はなかった。



時間っていうものは本当にすごいもので、なんなら、いい思い出になりかけていた。



樹君とは少し会わなかった時期もあったけれど、

萌果や健ちゃんのおかげで前までの関係に立て直したつもりで私はいる。 




そして月日はあっという間に過ぎ、

私は29歳の誕生日を迎えようとしていた。


誕生日前日の朝、

“今年は修二の所貸し切りだからね。23時までに必ず来ること”


萌果からそれだけLINEが入っていた。


「あっという間だったな…この1年。」



そう独り言を言いながらソファに腰をかけた。



そういえば、この甘酒も1年続いてる。

まぁ定期的に一夏から送られてくるから

やめるにもやめれないのだけど。



この1年、全てが怒涛だった。

仕事も恋愛も。



去年の夏前だったか、やっと忘れかけた頃。

いや、正確には忘れようと必死になってる時だった。



"形があるといつか壊れてしまうのなら

初めからつくらなければその方がいい。"


タクシーのラジオから流れて来た曲。


不思議なもので自分と重なるものは

知らない曲でも耳に残る。


言葉が好きです、たぶん。

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