
「一年で一番夜が長い日」、それが冬至です。
今年の冬至は12月22日日曜日。
この日ゆず湯に入ると「邪気を払ってくれる」「1年じゅう風邪をひかない」
と言われ、日本では江戸時代から広く伝わる習慣となっています。
ではなぜ、ゆず湯に入ると「風邪をひかない」と言われるのでしょうか?
じつはこれ、あながち迷信でもありません。
ゆず湯。その効能にはどういったものがあるのでしょうか?
効果(1)血行を促進し、冷えを予防
主成分:シトラール、ヘスペリジン
ゆずには血液の循環を促進し、血行をスムーズにする成分がたくさん含まれています。ゆず湯に入ると血行が促進され、全身にあたたかい血液が巡るようになります。その結果、身体がポカポカ温まり、湯冷めしにくくなるのです。
ゆず湯による温熱効果はとくに、手足の指先など末端を温めてくれます。身体に温まりやすいクセがつけば、指先の冷え、しびれ、頭痛、肩こり、腰痛、便秘、下痢
めまい、だるさ などの、つらい冷え症の症状も、だんだんと改善していくでしょう。
効果(2)免疫力をアップさせ、ダイエット効果も◎
冷えにくい身体になってくると、平均の体温も少しずつ上がってきます。
体温が1度上がるだけで、免疫力は30%アップする、基礎代謝は13〜15%アップする
と言われています。
ちなみに基礎代謝とは、生命を維持するために消費するカロリーのこと。ただ座っていても寝ていても、人間はカロリーを消費しています。
1日の消費エネルギーのおよそ70%は基礎代謝である、とも言われているんですよ。
つまり、ゆず湯を習慣にして体温を上げていくと、冷えていたときよりもずっと痩せやすく太りにくい身体に変わるのです。
効果(3)疲労を回復し、ゆったりリラックス
クエン酸やビタミンCなど、ゆずには疲労回復成分がいくつも含まれています。また、ゆずの香りそのものにも精神を安定させる効果があります。
香り成分リモネンには心をくつろがせるリラックス効果が、そしてシトラールには頭をスッキリさせ、脳をシャキッと元気にさせる効果があります。
これら二つの働きが自律神経のバランスを保ちます。
ゆず湯でゆっくり温まりながら、香りをいっぱい吸い込んで、心もリラックスさせましょう。
効果(4)トラブル改善、うるツヤ美肌に
お肌の保湿効果が高く、肌細胞の活性化も促進させる、ビタミンCやクエン酸などのゆず成分。カサカサお肌のきめを整え、潤いを保ち、うるツヤ素肌を導きます。
また、ゆずには高い殺菌・鎮痛効果もあるので、寒い季節に増えがちなトラブル、
ひび、あかぎれ、しもやけ、などの症状を緩和します。
また、シミ、シワ、そばかすなども予防・改善してくれますよ。
またゆずに含まれる、リモネン、βカロテン、クエン酸
といった成分には、ガン細胞を抑制するという意外な効果も!ゆず湯はとくに、皮膚がんに効果があると言われています。
美肌だけでなく、ガンを予防し健康を保ってくれるのです!
冬至にゆず湯に入るのは、「湯治(温泉などで身体の痛みを癒すこと)」と「冬至」をかけた言葉遊びが元とも言われているみたいですね(*'▽')