――人の痛みがわかるんですね。
かもしれない。そうやって私が仲良くしていると、みんなその子と仲良くなるんです。それはそれでもちろんいいけど、同時に「なんだ嫌いじゃなかったんじゃん」と思っちゃう。そのときから人間ってしょうもないものなんだなあって感覚があった。人に期待しない根本にはそういうものもありますよね。
――「人に期待しない」は恋愛の場面だとどうなるの?
あんまり上手くいかないですね。彼氏に依存する女の子みたいに、相手の行動で一喜一憂することがないせいか、「結局おれのこと好きじゃないんでしょ」と毎回言われちゃいます。そんなことはないんですけどね。愛はちゃんとあるんです。ただ、人として尊重しているからこそ、私のためにこうあってほしいという期待をしないだけなんですけど。「それって好きじゃないってことなんだよ」と言われるともう言い返せない。「……わかった」っと言うしかない。そういうときにちょっとさびしくなります。「私のことわかってよ!」という期待もできないから。でも結局みんなひとりで生きていかなきゃいけないじゃないですか。だから、それもまた仕方ない。
――達観してますね。
そうなんですよ。私、何かあったときはめちゃくちゃ達観しちゃうんです。普段はものすごく夢見がちな人なんですけど、何か大きいことがあると外側から見て考えちゃう。恋愛とかで嫌なことがあっても、これが江國香織さんの小説だったらこういう場面は場面で面白いかもしれないなとか。これ、ネタとして誰かに面白く話せるかもとか、切り替えはすぐできる。人生の思い出の1ページにできる。
――RIOさんは、今後こういうことをしていきたいというビジョンはありますか?
最終的に看護師の道に進みたいとは思っています。近いところでは、バーレスクで大きなステージに立ちたいっていう夢はありますね。一度、大規模な単独LIVEイベントをやったことはあるんですけど、またそういう大きいステージに立ちたいです。バーレスクは年中無休で営業しているので、合間をぬっての練習はむちゃくちゃ大変なんですけど。あとグラビアもやりたいです。ただし金髪のままで。それなら全然おっぱいも出すし、おしりも出しますよ♡
profile
RIO(りお)
ミスID2018/1994年5月31日生まれ(24歳) /164cm /モデル、グラビア、ショークラブ『バーレスク東京』勤務。
PHOTO / CHIAKI KATO
HAIR&MAKE-UP/MAYUKO ASADA
TEXT / MIDORI SASAKI