深夜3時、割増の時間にしか乗らないタクシー
寒くて肩に力を入れる
久しぶりに上を見ると星が綺麗で
酔いさえ覚める
まだ昨日を終わらせてないくせに
早起きして清々しい朝を迎えた気になって
ただの夜の延長線上に今があるだけなのに
何を勘違いしているんだ
認めてもらえることが嬉しくて応えたくなる
歳を重ねるごとに、 本音を笑顔で誤魔化し
わからなくなっている気がするよ
それが大人だというならば
わたしはなれなくていいし なりたくない
大人になりきれない自分と
子供でいられない自分の間に揺れて
身動きがとれない
